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コロナ禍における国際センターの留学準備支援

コロナ禍における国際センターの留学準備支援

  2020年度、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、フェリス女学院大学の留学プログラムは相次いで中止、延期せざるを得ない状況に直面しました。しかし国際センターでは、留学できない「今」を、将来の留学実現に向けた準備の時ととらえ、学生が持つ留学の夢、国際交流への興味や情熱を維持し、さらに強化するための取り組みを実施してきました。
 本学の協定校のひとつ、フィリピン大学ディリマン校とのオンライン授業交流をはじめ、コロナの影響でやむを得ず交換留学が中止となった協定校の学生たちと本学の在学生との交流企画、リトアニアのヴィータウタス・マグヌス大学で日本語を学ぶ学生たちと本学で日本語を学ぶ留学生たちとの交流会など、多彩なオンライン企画が実現しました。
 加えて、外務省「外交講座」の協力を得て、「留学準備教養講座」を3回シリーズで開催しました。現地の大使館、総領事館から外交官の方々に、現地の社会や文化、最新の現地情報を紹介いただくことで、学生たちは「ますます留学したい」という思いを強くしてくれたのではないかと思っています。
 第1回は10月26日に、「インドネシアを知ろう」と題して、本学の協定校ガジャマダ大学のあるインドネシアについて取り上げました。在インドネシア日本国大使館から参事官の方がインドネシアの魅力と活力についてお話しくださいました。
 第2回は12月7日に、「スコットランドを知ろう」と題して、本学が例年、夏期研修を実施している協定校ハイランド&アイランド大学パース校のあるスコットランドについて取り上げました。ブレグジット(イギリスのEU離脱)とスコットランド、スコットランドの文化と独立運動など、スコットランドの最新情報を、在エディンバラ日本国総領事館の領事の方とスコットランド国際開発庁の方がお話しくださいました。
 第3回は1月21日に、「スロバキアを知ろう」と題して、本学の協定校コメニウス大学のあるスロバキアについて取り上げました。スロバキア史からわたしたちの身の回りに存在するスロバキア発祥の文化や事物に至るまで在スロバキア日本国大使館から大使自らお話しくださいました。また当日は、駐日スロバキア大使からもご挨拶をいただき、両大使館の現地スタッフや外交官の方々からもさまざまなお話を伺うことができました。
 「留学準備教養講座」は、フェリス女学院大学と外務省、そして在外公館をオンラインで結び、ライブで開催されました。実際に海外に渡航し、現地で学び、交流することができない状況下で、こうした貴重な学びの機会が与えられ、各回に多くの参加者を得られたことは嬉しいことでした。
 また、「留学準備教養講座」では、図書館とも連携し、本講座に関係する図書や絵本、映像作品などを紹介する展示(オンラインも並行)も行いました。

 「留学準備教養講座」の開催にあたって、本学での開催時間に配慮し、早朝に現地からご講演いただきました関係者のみなさまに心から感謝しています。
 2021年度も、国際センターでは、「留学準備教養講座」をはじめ、在学生にとって豊かな学びの機会となるさまざまな企画を継続して開催していきます。学生のみなさまのご参加をお待ちしています。 (大学 国際課)

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