平素はフェリス女学院の教育活動に対して、あたたかいご支援、ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
フェリス女学院にとって最も重要なミッションは、教育理念 “For Others"を体現するような人を世に送り出すことです。それは自分以外の誰かのために生きる生き方を表わすものであり、共に重荷を負いあい、共に生きる道につながっています。そのような思いを受けつぐ学生・生徒たちのこころざしにこたえ、これからの社会で必要となる知識やスキルを修得できる環境をつくり、実践的な経験を積み重ねることができるような機会を用意することが本学院の責務です。
頂いたご寄付のうち、「教育支援」は学生・生徒の成長に直結するプログラムや奨学金制度に、「施設設備整備」は主として学修環境や安心安全なキャンパス運営、そして将来の校舎建設に活用させていただきます。
これからもどうぞ維持協力会を通して、ご事情のゆるす範囲でご協力賜りますようお願い申し上げます。
フェリス女学院は、まだキリシタン禁制が解かれておらず、女性が学ぶことの意義が認められていなかった時代に、女性宣教師キダーが始めた学校です。キダーがめざした教育は、今日まで受けつがれ、新しい時代を切り拓く女性たちを送り出してきました。
女性の地位は歴史と共に大きく変わってきましたが、女性の活躍が今日もなお課題とされていることからも明らかなように、女子教育の意義はこれからも問い続けなければなりません。
混沌としたこの時代の中で、フェリス女学院はどのように教育・研究に向き合うべきか、将来一人でも多くの人のために役立ち、平和で豊かに過ごすことができる世界をつくる学問とは何かを私たちは問い続けます。
フェリス女学院は、2025年までを「教学の自己変革」の期間と定め、ミッションステートメントの実現に向けて、自らの改革をすすめています。また教育理念“For Others"を体現する人を世に送り出してまいります。
本学院の理念と事業についてご理解いただき、特段のご支援を賜りますようお願い申し上げます。