イベント

 創立150周年を迎える2020年に向けて、「150周年記念カウントダウン企画」「キリスト教研究所講演会」を開催しました。2020年に開催を予定していた「150周年記念式典」は、新型コロナウイルスの影響により中止を余儀なくされましたが、カウントダウン企画、講演会はいずれの回も多くの皆様にご来場いただき、盛況のうちに幕を閉じることができました。

150周年記念カウントダウン企画

 150周年記念カウントダウン企画(中高・大学合同イベント)は、150周年の4つのコンセプトである「For Others」「キリスト教~真理と自由~」「女子教育~日本を変える女性たち~」「横浜~世界から横浜へ、横浜から世界へ~」のうち1つを各回のテーマとして計3回開催しました。残る最後のコンセプト「For Others」は、150周年記念式典でのテーマとなる予定でしたが、中止となったことを受けて、それに代わり『フェリス女学院 創立150周年を迎えて』を発行しました。

<Part1> 2017年10月14日(土)・フェリスホール(大学山手キャンパス)

テーマ:
キリスト教~真理と自由~
プログラム:
1.講演 ~キリストのかおり フェリスのまなび~
講演者:岡野 昌雄(元フェリス女学院学院長)
2.卒業生座談会 ~フェリスの学びを振り返って~
3.ミニ・コンサート -大学生・中高生による合同演奏
開催報告:
第一部の講演では、岡野昌雄元学院長より「キリストのかおり、フェリスのまなび」と題した講演がありました。ミッションスクールであるフェリスにおけるキリスト教、キリスト教教育の在り方についてお話を伺いました。
第二部の卒業生による座談会では、「フェリスの学びを振り返って」をテーマとし、岡野元学院長を囲み、4名の卒業生の皆さんより、「フェリスのキリスト教教育の思い出」「フェリスのキリスト教教育がその後の人生に与えた影響」等についてお話しいただきました。
第三部のミニ・コンサートは、「フェリス生が奏でるキリスト教音楽」と題し、大学フェリス・フラウエンコーア(音楽学部学生、卒業生からなる合唱グループ)、中高聖歌隊・ハンドベルクワイアによる演奏が行われました。大学生、中高生徒による共演も行われ、最後は、学生・生徒と会場の皆さんで校歌を斉唱しました。
当日は、多くの卒業生の皆さんにもお越しいただき、和やかな雰囲気の中、イベントを開催することができました。

<Part2> 2018年11月10日(土)・カイパー記念講堂(中高)

テーマ:
横浜~世界から横浜へ、横浜から世界へ~
プログラム:
1.講演 ~横浜開港と洋楽流入-フェリス音楽教育 はじめて物語~
講演者:秋岡 陽(前フェリス女学院大学長)
2.ミニ・コンサート -大学フェリス・フラウエンコーアによる演奏
           -中高管弦楽部による演奏
開催報告:
第一部の講演では、秋岡陽大学長より「横浜開港と洋楽流入-フェリス音楽教育 はじめて物語」と題した講演がありました。フェリスにおける音楽教育の伝統について、横浜の開港と西洋音楽流入の歴史、学院創立当初の音楽教育、その後の音楽教育の変遷等の解説を交えたお話を伺いました。
第二部のミニ・コンサートは、大学フェリス・フラウエンコーアによる演奏、中高管弦楽部による演奏が行われ、フェリスに受け継がれている音楽教育の“今”をお伝えしました。最後はフラウエンコーア、管弦楽部共演のもと、フェリス女学院校歌が演奏され、会場も一体となって校歌を合唱。大盛況のうちにイベントを終えることができました。

<Part3> 2019年11月9日(土)・カイパー記念講堂(中高)

テーマ:
女子教育~日本を変える女性たち~
プログラム:
1.講演 ~フェリスの歴史に込められた女性の愛と誇り~
講演者:キスト 岡崎 さゆ里(フェリス女学院理事)
2.ミニ・コンサート -中高音楽部/S2・S3音楽特講選択生徒による演奏
           -大学音楽学部生による演奏
開催報告:
第一部の講演では、キスト岡崎さゆ里理事より「フェリスの歴史に込められた女性の愛と誇り」と題して講演が行われました。人間としてのあるべき姿キリストに倣い、男性対象ではなく、神対象の自己尊厳を育みここから社会を変えていくことがフェリスの使命であるとし、女子教育の将来について熱いお話をいただきました。
第二部のミニ・コンサートでは、大学からは音楽学部学生、中高からは音楽部・音楽特講選択生徒がそれぞれ演奏を披露し、素晴らしい音色で会場を包みました。最後は、来場された皆様と一緒に校歌を斉唱し、2020年に迎えるフェリス女学院創立150周年に向けフェリスを思う気持ちをより一層強くし、合同イベントのグランドフィナーレを飾りました。

<創立150周年記念式典>【開催中止】2020年10月10日(土)・パシフィコ横浜

テーマ:
For Others

キリスト教研究所講演会

<第1回> 2016年10月27日(木)・チャペル(大学緑園キャンパス)

講演題:
フェリス女学院150年の歩みと未来への「ミッション」 ~女性の使命感がつくり出すもの〜
講演者:
キスト 岡崎 さゆ里(フェリス女学院理事)
開催報告:
本学院の理事であり、またフェリス女学院の創設者メアリー・E.キダーを日本に派遣したアメリカ改革派教会の牧師でもあるキスト岡崎さゆ里理事より、キダーの働きがアメリカ改革派教会に与えた影響のほか、150年後の今も変わらず日本への伝道活動を支える人々の話を聞くことができました。

<第2回> 2017年5月25日(木)・CLA棟(大学緑園キャンパス)

講演題:
フェリス150年:受け継がれた信仰 ~M.E.キダーとE.S.ブースとの対比において~
講演者:
岡部 一興(フェリス女学院理事)
開催報告:
本学院の理事でキリスト教史学会理事である岡部一興理事より、本学院の創立者であるメアリー・E.キダーの日本伝道への思い、フェリス女学院創立までの歩み、そして、40年余り校長を務めた第2代校長のユージン・S.ブースが、どのようにしてフェリス女学院の礎を築き、日本の社会に定着させていったのか、両者の対比を踏まえた大変興味深い話を聞くことができました。

<第3回> 2017年10月26日(木)・フェリスホール(大学山手キャンパス)

講演題:
キリスト教音楽教育とオルガンの役割
~「石井記念オルガン」設置30周年に向けて~
講演者:
宮本 とも子(元フェリス女学院大学音楽学部教授)

<第4回> 2018年10月25日(木)・CLA棟(大学緑園キャンパス)

講演題:
若松賤子とキリスト教
講演者:
佐藤 裕子(フェリス女学院大学文学部教授)
開催報告:
フェリス女学院大学文学部 佐藤裕子教授より、フェリス女学院の第1回卒業生で母校の教師もつとめた若松賤子をテーマに、彼女とキリスト教の関わりを紐解きながら、本学院の創立者であるメアリー・E.キダーの志がどのように受け継がれていたのかについて語られました。会場となったウェルカムセンターでは、講演テーマにあわせた資料展示も行われ、充実した記念イベントとなりました。

<第5回> 2019年5月23日(木)・チャペル(大学緑園キャンパス)

講演題:
「クリスチャン・ホーム」の創出と初期フェリスの教育
講演者:
小檜山 ルイ(フェリス女学院理事)
開催報告:
本学院の理事で東京女子大学教授の小檜山ルイ理事より、19世紀のアメリカ社会で形成された「クリスチャン・ホーム」の歴史、そこにおける教育・生活と女性の役割について、巣立った女性達がキリスト教の海外伝道において重要な役割を果たしてきたことについて語られました。また、学院創立者のメアリー・E.キダーによるフェリスにおける教育、寄宿舎での生活、初期のフェリスの卒業生である佐々城豊寿の生涯にフェリスの教育が与えた影響等をお話しいただきました。フェリスの教育の原点、それが卒業生に受け継がれ、卒業生たちの人生に大きな影響を与えたこと等、大変興味深いお話を伺うことができました。


 また、大学及び中学校・高等学校において、創立150周年に関連した様々な取り組みを行いました。以下では、その中から4つの取り組みについてご紹介します。

プロジェクト演習と産学連携プロジェクト(大学)

 「プロジェクト演習」はCLAで開講されるPBL(課題解決型学習)科目であり、音楽学部 立神粧子教授の担当クラスでは、創立150周年を記念し、①フェリス女学院の歴史を振り返る映像作品の制作、②地元企業へのコラボレーション商品の提案の2点に取り組みました。
 2020年度前期は全て遠隔授業となりましたが、Web会議システム等の通信手段を使い、学生自らがチームで課題解決することで無事にプロジェクトを完遂しました。その後、授業に参加した2つの企業と、「学生のアイデアの製品化」を目標に大学と協定を結び、①株式会社キタムラとの間で、学生4名の各アイデアの試作品製作、②横濱馬油商店(株式会社ディアラ)との間で、2名の学生チームが表装・パッケージデザインに加わり、リップクリームとマルチバームのセット商品化、などが実現しました。

株式会社キタムラと製作した試作品
横濱馬油商店(株式会社ディアラ)とのコラボ商品であるリップクリーム・マルチバーム

150周年祝歌(大学)

 フェリス女学院の創立150周年を記念し、音楽学部 大田桜子准教授が祝歌を作曲してくださいました。2020年10月に開催を予定していた記念式典の日にお披露目することになっていましたが、新型コロナウイルスの影響により、式典は開催中止を余儀なくされました。そこで、音楽学部演奏学科声楽専攻生・大学院生・卒業生による声楽アンサンブルグループ「フェリス・フラウエンコーア」による合唱の動画を、後日こちらのページに掲載する予定です。

フェリス女学院150年祝歌「恵みといつくしみは満ちて」

詩編第23編より


1. 主はわが羊飼い 恵みによりて われは満ちたれり
  青葉の原に 休ませたまい 憩いの汀に伴いたもう
  主はわが魂を 生きかえらせ 正しい道へと導きたもう
  死のかげの谷を行くときも 災い恐れじ主とともにいます

2. 主はわが羊飼い 恵みによりて われは満ちたれり
  恵みあふるる 宴をひらき わが杯を満ちあふれさせたもう
  命ある限り 恵みと いつくしみは満ちて
  主の家にわれは 永久に住まわん

フェリス百人一首(大学)

 創立150周年を記念し、『フェリス百人一首』を出版しました(出版社:株式会社花鳥社)。『フェリス百人一首』は、文学部日本語日本文学科の学生と教員が、古代~近代の和歌・短歌の中から珠玉の百首を撰び、編纂した書籍です。百首全てに解説を施し、和歌・短歌を理解するうえで重要な事項をコラムとしました。高等学校等の教育現場でも活用できるように、網羅的な内容となっています。また、表紙のほか、各所に学生が描いたイラストを配置し、和歌・短歌の世界をビジュアルで表現するという新たな試みにも挑戦しました。
 本書は、一般の方向けには、『和歌・短歌のすすめ 新撰百人一首』(本体1,600円+税 花鳥社)として、書店や各種オンラインにて発売しています。

≪リンク≫
・フェリス女学院大学が学院創立150周年を記念して『フェリス百人一首』を刊行 -- 日本語日本文学科の学生と教員が近現代の歌も取り入れた百首を撰歌、解説やイラストも掲載 - 大学プレスセンター (u-presscenter.jp)
・和歌・短歌のすすめ新撰百人一首谷知子・島村輝 編 | 花鳥社 (kachosha.com) *試し読みもできます

『フェリス百人一首』(花鳥社)表紙

フェリス祭における150周年企画(中高)

 2020年度のフェリス祭は、新型コロナウイルスの影響によりオンラインでの開催となりました(在校生・保護者を対象に11月14日(土)から23日(月)まで各種動画等を公開)。そのプログラムの一つとして、文化祭実行委員会が150周年企画動画を発表しました。動画は「フェリスの校舎の歴史」「フェリスと音楽」「先生インタビュー」の3つのテーマで構成されています。動画の作成にあたっては、企画書の作成、資料の収集、プロットの作成、動画の撮影等々、普段の授業では経験できない取り組みに生徒達が挑戦しました。従来のようにフェリス祭を公開で開催することはできませんでしたが、フェリスの生徒たちが持っている力が示された、これまでとは一味違う素晴らしいイベントとなりました。