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戦後、いち早く横浜での音楽教育を再開したフェリスでは、1970年代、海外で音楽を学ぶ関係者の増加に応え、学生たちへの便宜を図るとともに国際的視野に立つ音楽学習の推進を目的として、1976年にウィーン、翌年にパリの海外研修施設を開設した。
1989年、短期大学音楽科は4年制音楽学部に発展改組。海外研修施設の開設から35年を経た今、音楽学部ではヨーロッパの音楽教育機関への留学を筆頭に、海外研修、演奏会・講習への参加など、高度な技能・知識を修得する制度を整えた。1980年度版の「フェリス女学院短期大学入学案内」には次のように記されている。
「ウィーン教育センター」は、音楽・芸術に関する研修をサポートするために開かれた女性限定の研修宿泊施設で、フェリス女学院の関係者がウィーンにおけるセミナーやコンクールに参加するなど多様な要望に応え、これまで多くの学生、教職員及び関係者(同窓生など)に利用されている。また、ヨーロッパ各地で音楽活動を展開する卒業生と本学学生が交流する場ともなっている。 センターには管理人(音楽学部副手)が常駐し、利用者への応対や施設の維持管理にあたっている。宿泊利用の上限は2週間(14泊15日)だが、利用希望者が多い時期には、宿泊利用の上限を1週間(7泊8日)とする場合もある。
【所在地】 Argentinierstr.40/1/12 A-1040 Wien Austria
【宿泊料金(1泊、食事なし)】
学生(学部・大学院) | 1,000円 |
学院の卒業生 | 2,000円 |
教職員 | 2,000円 |
その他の関係者 | 3,000円 |
「パリ国際芸術都市(Cité des Arts)」は、フランス政府が1957年、芸術(美術、音楽)家の活動拠点として、パリの中心部、ノートルダム寺院のすぐ近く、セーヌ川を見下ろす景勝の地に建設し、世界に向けて開放したアトリエ兼宿泊施設である。
現在フェリス女学院は、この内部に音楽関係の活動・研修に利用可能な2室のアトリエを所有している。その主目的は芸術活動を通しての日仏文化交流への貢献だが、同時に、これを利用してヨーロッパ文化の粋を結集したパリで専門技芸を磨くこともできる。
【所在地】
18 Rue de l'Hôtel de Ville 75180 Paris CEDEX 04
【利用資格】
フェリス女学院関係者及びその推薦を受けた者で、パリにおいて専門的な芸術活動・研修を希望する者。